介護職での働き方のなかでも重要なのが、休日のとり方です。しっかりとした休日を取得できないまま働き詰めでは、どんどん作業能率は落ちていきますし、作業が終わらないので残業をして疲れが抜けなくなるという悪循環が始まってしまうのです。そのため、しっかりと休日を取得し、疲れをリセットして良い作業効率で働ける状態を維持するのは、激務になりがちな介護職だからこそ重要視すべき働き方の一つなのです。実は医療・福祉業界は休日が比較的安定した日数取れる業界であり、1年間で平均して休日が111日前後になるようです。月換算で9日程度は休める計算になります。2日働いて1日休めるのだと考えると体の疲れを抜くための時間は十分に確保できるといえそうです。
また、医療・福祉職員の一人あたりの有給取得日数は年間でおおよそ9日、取得率は52%前後となっています。建設業の38%や教育・学習支援業の43%と比較すると多く、製造業の58%よりは少ない程度で、平均的な取得率となってます。介護業界はまだまだ職員需要が高く、現場での仕事は忙しい傾向にありますが、介護職員処遇改善などで職員の勤務環境を良くするための取り組みも行われている側面もあります。そのため、休日や有給はしっかりと取得できる仕組みが用意されており、安心して働くことができる業界といえるのかもしれません。もちろん、施設により子細は違いますし、場合によっては思うように休日が取れないケースもありますので、今から介護職を受けようと考えているなら、面接予定の施設の情報はしっかりと下調べしておくべきでしょう。